在宅避難
マンションの在宅避難、1週間の備蓄リスト|断水・停電・排水禁止
更新 2026年9月8日
家族4人・1週間の在宅避難
飲料水
84L
2L×42本=7ケース
食事
84食
3食×4人×7日
携帯トイレ
140回
5回×4人×7日
3L/人/日、3食/人/日、5回/人/日(神奈川県)で計算した当サイトの概算。電源はスマホ4台×7日で約525Whが別に要ります
計算式は水3L × 人数 × 日数、食事3食 × 人数 × 日数、トイレ5回 × 人数 × 日数。東京都港区のマンション防災ハンドブックは在宅避難の備えを最低7日分としています。 4人家族の7日分なら水84L(2Lペット42本)、食事84食、携帯トイレ140回分です。 マンションで特有なのは、建物そのものが無事でも、エレベーター停止・断水・停電・「トイレを流さない」の4つが同時に起きることです。
断水だけ、停電だけ、両方。想定で変わる持ち物
マンションの給水は受水槽とポンプで各戸に上げている建物が多く、停電するとポンプが止まって水も出なくなります。 東京ガスのコラムも受水槽の水は共用部のトイレや消防用に優先される場合があると書いています。 つまり停電と断水は別々に来るのではなく、停電が断水を連れてくる建物が多いということです。
| 品目(4人・7日) | 断水だけ | 停電だけ | 両方(想定すべき形) |
|---|---|---|---|
| 飲料水 84L | 必要 | 受水槽方式なら必要 | 必要 |
| 生活用水(トイレ・洗面) | 浴槽の水(約180L)+ポリタンク | 水が出るなら不要 | 浴槽の水+ポリタンク。ただし排水禁止中はトイレに使えない |
| 携帯トイレ 140回 | 必要 | 排水管の点検が済むまでは必要 | 必要 |
| 食事 84食 | 水を使わないもの中心 | 加熱なしで食べられるもの+カセットコンロ | 加熱なし+カセットコンロ+ボンベ |
| 電源 | 不要 | スマホ4台×7日=約525Wh。ポータブル電源かモバイルバッテリー | 同左。冷蔵庫まで動かすなら1,000Wh級 |
| 照明 | 不要 | ランタン+電池 | ランタン+電池 |
| 運搬 | 給水袋・台車・リュック | エレベーター停止分の階段往復 | 給水袋+リュック。階段で運ぶ前提 |
数量は当サイトの計算です。電源は1台15Wh・充電効率80%・1日1回の満充電で概算。浴槽の容量は東京都水道局の「残り湯 約180L」を使いました。
人数と日数を入れて自宅の数を出す
4人・7日分に必要な量
飲料水
84 L
- 2Lペットボトル
- 42 本
- 6本入りケース
- 7 ケース
- 不足
- —
携帯トイレ
140 回分
- 50回パック
- 3 パック
- 100回パック
- 2 パック
- 不足
- —
食料
84 食
- 主食(ご飯・麺・パン)
- 84 食
- 主菜(肉・魚・豆)
- 56 食
- 副菜・汁物
- 42 食
そのほか
カセットボンベ 7 本
- 生活用水(目安)
- 280 L
- 20Lタンク換算
- 14 個
- 収納の目安
- 段ボール約 17 箱
計算の根拠
- 飲料水:1人1日3L。内閣府「防災情報のページ」。乳児は調乳用に1日1Lを加算しています。
- 日数:政府は最低3日分、南海トラフ級の想定では1週間以上を推奨。初期値は7日にしています。
- 食料:1日3食×人数。農林水産省「家庭備蓄ガイド」の「できれば1週間分」に合わせています。
- 携帯トイレ:5回×人数×日数。神奈川県の案内に基づきます。
- 生活用水・カセットボンベ・収納箱数は資料の幅が大きいため、当サイトによる概算です。数値は目安として扱ってください。
この数量で商品を選ぶとき、見る数字は4つ
- トイレは1回あたりの価格。140回分をまとめて買うので、パックの値段を回数で割って比べます。
- 食事は水を使うか、お湯が要るか。両方止まる想定では、水だけで戻せるアルファ米か、そのまま食べられるものが主食の中心になります。
- 電源はWh(容量)。スマホだけなら500Wh級、冷蔵庫を1日2回通電するなら1,000Wh級。電源の計算ツールで出せます。
- 重さ。エレベーターが止まった状態で買い足しに行けるかどうか。2L×6本ケースは1箱で約13kgあります。
回数で選ぶ(スツーレ 非常用トイレ・公式)
PR- 公式サイトで見る
スツーレ 非常用トイレ
10回/50回/120回/600回から選択。排便袋と処理袋を個包装で同梱
960円(10回セット)(1回あたり96円)
価格は2026年9月8日時点の販売ページの表示。変動するため購入前に販売ページで確認してください。4人・7日の140回なら120回セット+10回×2の組み合わせです。
水で戻せる主食(アルファー食品 安心米・公式)
PR価格は2026年9月8日時点の販売ページの表示。変動するため購入前に販売ページで確認してください。84食のうち主食28食分をアルファ米にすると18食+9食で27食。残りはパンやレトルトと組み合わせます。
高層階の水は、階段で運ぶ重さで決まる
断水すると自治体の給水車や給水拠点で水をもらえますが、持ち帰るのは自分です。 千葉県企業局の案内では給水に使う袋は6Lと10Lで、10L袋は満水で約10kgになります。 2L×6本のケースは水だけで12kg、ボトルと箱を含めて約13kgです。
エレベーターが止まった10階に4人・1日分の12Lを上げるなら、10L袋1つと6L袋1つを持って階段を10階分。これを毎日繰り返します。 片手で持つ袋より背負える給水袋かリュックのほうが階段では楽で、台車はエレベーターがないと使えません。 先に84Lを部屋に置いておく理由は、この往復を減らすためです。
エレベーターの復旧には順番がある
日本エレベーター協会の所有者・管理者向けの案内では、大規模地震のあとの対応は閉じ込め救出が最優先で、その次が病院など弱者が利用する建物、公共性の高い建物、地上高さ概ね60m以上の高層住宅、一般建物の順です。 交通機関や通信の混乱で技術員の到着自体に時間がかかると同じ資料にあります。 60m未満の一般的なマンションは最後の区分なので、階段で暮らす日数を1週間で見ておくのは大げさではありません。
地震時管制運転装置の付いたエレベーターは、揺れを感じると最寄り階に止まって扉を開けます。 それでも点検が済むまで再稼働しないのが原則で、住民が勝手に動かすことはできません。管理組合が保守会社との連絡先と点検の流れを共有しているかを、平時に確かめておく項目です。
使用済みのトイレはベランダに置くことになる
東京都は、排水管の損傷に気付かずにトイレを使うと下の階で汚水があふれ出るおそれがあるとして、在宅避難では「トイレは流さない」「携帯トイレを使う」と案内しています。 東京都下水道局も、集合住宅では汚水が下の階へ逆流する可能性があると書いています。 水が出ることと流せることは別で、点検が済むまでは140回分の携帯トイレを使い、使用済みは自宅に置きます。
140回分は45Lのゴミ袋で数袋になり、収集が止まっている間は室内に置けません。 現実にはベランダに置く家がほとんどで、直射日光の当たらない側にふた付きの容器を1つ置き、防臭袋で二重にする形になります。 ベランダは隣戸との避難経路(隔て板の前)でもあるので、避難はしごのハッチと隔て板の前を空けた位置を先に決めておいてください。
1週間分を揃えるなら
PR給水袋
階段で運ぶので背負える型が楽です
検索語「給水袋 10L 背負える」
携帯トイレ
排水の安全が確認されるまで使います
検索語「簡易トイレ 100回 防臭袋付き」
検索結果のページへ移動します。価格と在庫は各ショップで確認してください。
よくある質問
- マンションの在宅避難は何日分の備蓄が必要ですか
- 東京都港区のマンション防災ハンドブックは最低7日分としています。家族4人なら水84L、食事84食、携帯トイレ140回分が当サイトの計算です。
- 建物が無事なら水道もトイレも使えますか
- 別です。停電で受水槽のポンプが止まれば水は出ず、水が出ても排水管の損傷が確認されるまでトイレは流せません。東京都は排水管の損傷に気付かずに流すと下の階で汚水があふれるおそれがあると案内しています。
- エレベーターはいつ動きますか
- 日本エレベーター協会の案内では、閉じ込め救出、病院など弱者利用施設、公共性の高い建物、高さ60m以上の高層住宅、一般建物の順で復旧作業が進みます。一般のマンションは後ろの順番です。
関連する記事
出典
- 東京都防災ホームページ「マンション防災」(排水管の損傷と下の階への汚水、トイレは流さない)
- 港区「在宅避難のための備え」(最低7日分、飲料水3L×7日、携帯トイレ5回×7日)
- 東京都下水道局「災害時のトイレ対策について」(集合住宅での逆流)
- 一般社団法人日本エレベーター協会「所有者・管理者様へ」(地震時の復旧順位)
- 千葉県企業局「応急給水の機材・容器」(6L・10Lの給水袋、20Lポリタンク)
- 東京都水道局「水の上手な使い方」(浴槽の残り湯 約180L)
- 神奈川県「携帯トイレの備蓄を」(5回×人数×日数)
- 早見表は当サイトの計算です。詳しくは根拠ページ
最終更新:2026年9月8日