生活用水
断水したら生活用水は何リットル必要?用途別の水量と風呂の残り湯で何日分か
更新 2026年9月8日
家族4人・3日分の生活用水
必要量
120〜240L
10〜20L × 4人 × 3日
20Lポリタンク
6〜12個
浴槽の残り湯
約180L
2〜4日分
生活用水は1人1日10〜20Lの幅で計算した当サイトの概算。飲料水3L/人/日(4人・3日で36L)は別に必要です
計算式は10〜20L × 人数 × 日数。飲料水の3L/人/日は農林水産省や自治体で数字が揃っていますが、生活用水は資料によって幅があります。 防災の資料では1人1日10〜20L、国土交通省の「地震対策マニュアル策定指針」にある応急給水の目標では発災7日の時点で飲料・水洗トイレ・洗面等を含めて20〜30L/人/日です。 この記事では10〜20Lの幅のまま計算し、上限と下限の両方を出します。
何に何リットル使うか(出典のある数字だけ)
| 用途 | 1回の水量 | 出典 |
|---|---|---|
| トイレを流す(大/小) | 約8L/約6L | 山形市上下水道部、LIXIL |
| バケツでトイレを流す | 約9L(バケツ1杯) | 東京ガス |
| 手洗い・洗顔(蛇口を流したまま) | 1分で約12L | 東京都水道局 |
| 歯みがき(流したまま) | 30秒で約6L | 東京都水道局 |
| 食器洗い(流したまま) | 5分で約60L | 東京都水道局 |
| シャワー | 3分で約36L | 東京都水道局 |
東京都水道局の数字は平常時に蛇口を流したままにした場合の量です。断水中は洗面器やペットボトルにためて使うので、これより大幅に少なくなります。体を拭く水量は公的資料に数字が見つからなかったため載せていません。
表を見ると、生活用水の大半を占めるのはトイレです。1人1日5回(神奈川県)を6〜8Lで流すと、それだけで1人1日30〜40Lになり、10〜20Lの目安を超えます。 つまり10〜20Lという数字は「トイレは携帯トイレで済ませ、水は洗面・食器・体を拭く用途に回す」前提の量です。
家族4人で3日・7日なら何リットル、ポリタンク何個か
| 人数・日数 | 生活用水(10〜20L) | 20Lポリタンク | 飲料水(3L・別枠) | 浴槽180Lでもつ日数 |
|---|---|---|---|---|
| 1人・3日 | 30〜60L | 2〜3個 | 9L | 9〜18日 |
| 2人・3日 | 60〜120L | 3〜6個 | 18L | 4〜9日 |
| 4人・3日 | 120〜240L | 6〜12個 | 36L | 2〜4日 |
| 1人・7日 | 70〜140L | 4〜7個 | 21L | 9〜18日 |
| 2人・7日 | 140〜280L | 7〜14個 | 42L | 4〜9日 |
| 4人・7日 | 280〜560L | 14〜28個 | 84L | 2〜4日 |
当サイトの計算。ポリタンクは20Lで割って切り上げ。浴槽は東京都水道局の「残り湯 約180L」を人数×10〜20Lで割った日数(小数点以下切り捨て)。
4人・7日の280〜560Lを全部ポリタンクで置く家はありません。20Lのポリタンクは満水で約20kgあり、14個で床の一角が埋まります。 現実の組み合わせは浴槽の水180L+ポリタンク2〜3個+給水拠点からの運搬で、備蓄で持つのは3日分の下限120L前後、残りは風呂と給水でまかなう形です。
人数と日数を入れて飲料水と一緒に計算する
4人・3日分に必要な量
飲料水
36 L
- 2Lペットボトル
- 18 本
- 6本入りケース
- 3 ケース
- 不足
- —
携帯トイレ
60 回分
- 50回パック
- 2 パック
- 100回パック
- 1 パック
- 不足
- —
食料
36 食
- 主食(ご飯・麺・パン)
- 36 食
- 主菜(肉・魚・豆)
- 24 食
- 副菜・汁物
- 18 食
そのほか
カセットボンベ 3 本
- 生活用水(目安)
- 120 L
- 20Lタンク換算
- 6 個
- 収納の目安
- 段ボール約 8 箱
計算の根拠
- 飲料水:1人1日3L。内閣府「防災情報のページ」。乳児は調乳用に1日1Lを加算しています。
- 日数:政府は最低3日分、南海トラフ級の想定では1週間以上を推奨。初期値は7日にしています。
- 食料:1日3食×人数。農林水産省「家庭備蓄ガイド」の「できれば1週間分」に合わせています。
- 携帯トイレ:5回×人数×日数。神奈川県の案内に基づきます。
- 生活用水・カセットボンベ・収納箱数は資料の幅が大きいため、当サイトによる概算です。数値は目安として扱ってください。
この数量で容器を選ぶとき、見る数字は3つ
- 容量と満水時の重さ。水は1Lで約1kg。20Lタンクは約20kg、10L給水袋は約10kgです。誰が運ぶかで上限が決まります。
- 飲料水に使えるか。給水車の水を入れて飲む容器は、飲料水用と表示のあるものを使います。灯油用のポリタンクは使えません。
- たたんで保管できるか。給水袋は使わないときに平らになります。千葉県企業局が応急給水で使うのも6Lと10Lの袋です。
風呂の残り湯はトイレに使えるが、使えない場面がある
浴槽の水180Lを6〜8Lずつバケツで流せば、22〜30回分のトイレになります。断水だけで排水管が無事なら、この使い方が生活用水の一番大きな出番です。 東京ガスのコラムは、バケツ1杯約9Lを便器に一気に流し、安全に排水されるかを確認するよう案内しています。
ただし地震のあとは、水が出ていても流してはいけないことがあります。東京都は排水管の損傷に気付かずにトイレを使うと下の階で汚水があふれ出るおそれがあるとして、点検が済むまで「トイレは流さない」と案内しています。 この場面では浴槽の180Lはトイレに使えず、洗面・食器・体を拭く用途にしか回りません。 トイレは携帯トイレ5回×人数×日数で別に数えるのはこのためです。
給水拠点から運ぶ量は、袋の重さで決まる
断水が続くと自治体が給水車や給水拠点を開きますが、そこから家までは自分で運びます。 10Lの給水袋は満水で約10kg、片手で持って歩ける距離は長くありません。4人・1日の下限40Lなら10L袋で4往復か、20Lタンク2つを台車で1往復です。 背負える給水袋か、リュックに袋を入れて運ぶ形にすると両手が空きます。 マンションの高層階でエレベーターが止まっている場合の運び方は在宅避難の記事に書きました。
ウォーターサーバーのボトルは飲料水の備蓄になる
宅配の12Lボトルは1本で3L×4日分、つまり1人4日分の飲料水です。4人家族なら未開封のボトルが3本あれば36Lで3日分の飲料水が置いてあることになります。 サーバー本体は停電で冷却も加熱も止まりますが、ボトルは本体から外して手で注げます。 定期配送の間隔を1本分早めて、常に未開封を1〜2本余らせておくと、飲料水の備蓄をペットボトルと別に持たなくて済みます。 生活用水には量が足りないので、そちらは浴槽とポリタンクです。
水を運ぶ・ためるために買うなら
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よくある質問
- 断水したら生活用水は1人1日何リットル必要ですか
- 飲料水3Lとは別に、防災資料では10〜20Lと幅をもって書かれています。国土交通省の応急給水の目標では発災7日で飲料を含め20〜30L/人/日です。家族4人なら1日40〜80L、3日で120〜240Lが当サイトの計算です。
- 風呂の残り湯は何日分の生活用水になりますか
- 東京都水道局は浴槽の残り湯を約180Lとしています。家族4人が1日40〜80L使うと2〜4日分です。トイレを1回6〜8Lで流すなら、180Lで22〜30回分になります。
- ウォーターサーバーの水は備蓄になりますか
- なります。12Lボトルなら1本で1人4日分の飲料水です。サーバー本体は停電で動きませんが、ボトルは手で開けて注げます。未開封のボトルを常に1〜2本余らせておく形が飲料水の備蓄になります。
関連する記事
出典
- 国土交通省「地震対策マニュアル策定指針」(令和8年3月)(応急給水量の目標:3日まで3L/人/日、7日で20〜30L/人/日)
- 農林水産省「大事な水、どうやって備えますか?」(飲料・調理用3L/人/日)
- 東京都水道局「水の上手な使い方」(浴槽の残り湯 約180L、用途別の水量)
- 山形市上下水道部「トイレのレバー『大』と『小』」(大8L・小6L)
- 東京ガス「断水中にトイレは流せる?」(バケツ1杯 約9L)
- 東京都防災ホームページ「マンション防災」(トイレは流さない)
- 千葉県企業局「応急給水の機材・容器」(6L・10Lの給水袋)
- 神奈川県「携帯トイレの備蓄を」(5回×人数×日数)
- 早見表は当サイトの計算です。詳しくは根拠ページ
最終更新:2026年9月8日