停電で冷蔵庫を動かすなら何Wh?中身を守る時間の考え方
停電してまず気になるのが冷蔵庫です。ただ、電源をつなぐ前に確認することがあります。冷蔵庫は、開けなければしばらく冷えたままです。
目安は冷蔵室で2〜3時間、冷凍室は中身が詰まっていれば半日から1日。 詰まっているほど長くもつのは、凍った食品そのものが保冷剤の役目をするからです。 逆に、扉を開けて中を確認するたびに冷気が抜けて、この時間は短くなります。
24時間つなぐと桁が変わる
400L級の冷蔵庫は定格120W前後ですが、コンプレッサーは常時回っているわけではありません。 実効はおよそ3分の1として計算します。それでも24時間つなげば約1000Wh、変換ロスを入れると1000Whクラスでは1日で空になります。
ここで選択肢が2つに分かれます。冷蔵庫にすべての容量を使うか、照明とスマホと情報収集に回すか。 停電が長引くほど、後者のほうが生活が保ちます。
数字を出す
使う家電の台数と、1日に使う時間を入れてください。
機器台数時間(h)
スマホ充電15W
LEDランタン・照明10W
冷蔵庫(400L級)120W
扇風機40W
電気毛布60W
ノートPC60W
テレビ(32型)60W
電気ケトル1200W
医療機器(CPAP等)40W
必要な容量(変換ロス2割込み)
600 Wh
市販の区分なら 700Wh クラス 以上が目安です。
1日あたり 500 Wh / 同時に使う最大の機器が 120W(定格出力がこれを下回る製品は動きません)
| 機器 | 台数×時間 | 1日の消費 |
|---|---|---|
| スマホ充電 | 2台 × 2h | 60 Wh |
| LEDランタン・照明 | 2台 × 6h | 120 Wh |
| 冷蔵庫(400L級) | 1台 × 8h | 320 Wh |
計算の根拠
- 消費電力(W)は一般的な製品の目安です。実際の値は機器の銘板表示を確認してください。
- 冷蔵庫はコンプレッサーが断続運転するため、定格の3分の1を実効値として計算しています。
- ポータブル電源は表示容量の全部を取り出せません。変換ロスとして2割を上乗せしています。
- 電気ケトルやドライヤーは起動時に大きな電力が要ります。容量が足りていても、定格出力が足りないと動きません。
- 医療機器は機種による差が大きく、この数値では判断できません。必ず取扱説明書と主治医の指示に従ってください。
現実的な運用
- 停電したら、まず冷凍室に保冷剤や凍ったペットボトルを詰める。空いている隙間が敵です。
- 最初の数時間は電源をつながない。中身が冷えているうちに電気を使うのは無駄になります。
- 1日2回、1回2〜3時間だけ通電する。この運用なら400Wh前後で1日もちます。
- 先に食べる順番を決める。要冷蔵の総菜や肉から、常温保存のものは後回し。
容量より先に見るところ
冷蔵庫は起動の瞬間に定格の何倍かの電力を必要とします。 容量が足りていても、定格出力の小さい製品では起動できずに保護が働きます。 冷蔵庫を動かす前提なら、定格出力600W以上、瞬間最大出力の表記があるものを選んでください。
よくある質問
- 溶けてしまった冷凍食品は再冷凍できますか
- 一度完全に解けたものの再冷凍は品質と安全の面で勧められません。半解凍でまだ氷が残っている状態なら加熱調理して食べきってください。
- 車から給電できますか
- シガーソケットのインバーターは出力が小さく、冷蔵庫の起動には足りないことが多いです。使うならエンジンをかける必要があり、換気のない場所では危険です。
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最終更新:2026年9月7日