見積り
太陽光に蓄電池を後付けする費用と流れ|停電時に使える範囲と見積りの取り方
更新 2026年10月1日
屋根の太陽光は10年前後たっているが、停電すると夜は電気が使えない、という家庭が増えています。住宅用の太陽光は2009年に始まった余剰電力買取制度の対象が、2019年から順次10年の買取期間を終えていて、蓄電池を足して自家消費に回す選択肢が紹介されています。 後付けの費用は70万〜170万円程度が目安で、分かれ目は既存のパワコンを残すか替えるかです。この記事では、容量別の費用、パワコンの2方式、停電時に使える範囲、見積りの取り方をまとめました。
後付けの結論
後付けの費用の目安
70万〜170万円
容量・機種・工事内容で変わる幅
10kWhの導入費用
約170万〜220万円
当サイトの計算(10×17万〜22万円)
太陽光だけの停電時の上限
1,500W
15A×100V。夜は止まる
費用の幅と単価は各社の解説記事と経済産業省資料の内容をWeb検索で確認(2026年10月1日)。容量別の金額は当サイトの概算です。
後付けの費用は、蓄電池本体+工事費(10万〜30万円程度)+パワコンの追加または交換の合計です。パワコンは単機能型で20万〜40万円、ハイブリッド型で30万〜60万円という目安が紹介されています。 どちらが合うかは設置からの年数で変わるため、現在の太陽光の設置年と機種を手元に用意して見積りを依頼します。
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容量別の費用の早見表
| 容量 | 導入費用の目安(工事費込み) | 停電時の見方 |
|---|---|---|
| 5kWh | 約85万〜110万円 | 夜の照明・スマホ・冷蔵庫に絞る |
| 7kWh | 約119万〜154万円 | 日中の発電と合わせて1〜2日をつなぐ |
| 10kWh | 約170万〜220万円 | 夜間の家電を広めに賄う |
| 12kWh | 約204万〜264万円 | 大容量。全負荷型を選ぶ場合 |
当サイトの概算です。経済産業省の資料にある2023年時点の単価(工事費込みで17万〜22万円/kWh)を容量に掛けています。実際の見積りは機種と工事内容で変わり、後付けの目安として紹介される70万〜170万円の幅は、小さめの容量を選んだ場合を含みます。
後付けの分かれ目は、パワコンを残すか替えるか
太陽光は直流で発電し、パワコン(パワーコンディショナ)で家庭用の交流に変えます。蓄電池を足すと、このパワコンの扱いが2通りに分かれます。
| 単機能型 | ハイブリッド型 | |
|---|---|---|
| パワコン | 今のものを残し、蓄電池用を1台足す | 太陽光用と蓄電池用を1台にまとめる |
| パワコンの費用目安 | 20万〜40万円 | 30万〜60万円 |
| 変換 | 2回で、ロスがやや増える | 1回で、ロスが小さい |
| 向く家 | 設置から10年未満でパワコンが新しい | 設置から10〜15年で、パワコンの交換時期が近い |
各社の解説記事の目安をWeb検索で確認(2026年10月1日)。同じ蓄電容量で、機種によっては総額が約50万円違うと紹介されています。
パワコンの単品交換は、本体・工事・撤去を合わせて30万〜40万円が目安です。近いうちに交換するなら、その分を蓄電池と同時に済ませるハイブリッド型のほうが、2回に分けるより総額が小さくなる場合があります。見積りでは「単機能型の場合」と「ハイブリッド型の場合」を両方出してもらうと比べられます。
後付けの流れと、先に確認すること
- 太陽光の設置年・パワコンのメーカーと型番・出力(kW)を控える。屋外のパワコンの銘板か、設置時の書類で分かります。
- 買取期間の状況を確かめる。FIT(固定価格買取制度)の期間中、または終了後で廃止届の提出前の場合は、蓄電池の設置に「事前変更届出」が必要とされています。廃止届の手続きが済んでいれば不要です。施工会社に確認します。
- 必要な容量を決める。下の計算ツールで、停電時に使う家電と日数からWhを出します。
- 複数社に同じ条件で見積りを依頼する。単機能型とハイブリッド型の両方を出してもらいます。
- 現地調査のあと、契約・工事・申請へ進む。補助金の申請条件と時期は、契約の前に自治体の公式ページで確認します。
蓄電池を足すと、停電時に何が変わるか
太陽光だけの自立運転は、専用コンセントから最大1,500Wまでです。15A×100V=1,500Wという計算で、日が沈むと発電が止まるため、夜は使えません。 蓄電池を足すと、昼に発電して余った電気を貯めておき、夜に使えるようになります。使える範囲は機種で決まり、特定負荷型は選んだ回路だけ、全負荷型は家全体にバックアップがかかります。エアコンやIHなど200Vの機器を使いたい家庭は、対応機種かどうかを見積りの段階で確認します。
容量別の停電時の持ち時間は、家庭用蓄電池は何kWhで何日もつ?の早見表が参考になります。
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申込の前に、必要な容量を計算する
使う家電の台数と、1日に使う時間を入れてください。
必要な容量(変換ロス2割込み)
288 Wh
市販の区分なら 512Wh クラス 以上が目安です。
1日あたり 120 Wh / 同時に使う最大の機器が 15W(定格出力がこれを下回る製品は動きません)
| 機器 | 台数×時間 | 1日の消費 |
|---|---|---|
| スマホ充電 | 2台 × 2h | 60 Wh |
| LEDランタン・照明 | 1台 × 6h | 60 Wh |
計算の根拠
- 消費電力(W)は一般的な製品の目安です。実際の値は機器の銘板表示を確認してください。
- 冷蔵庫はコンプレッサーが断続運転するため、定格の3分の1を実効値として計算しています。
- ポータブル電源は表示容量の全部を取り出せません。変換ロスとして2割を上乗せしています。
- 電気ケトルやドライヤーは起動時に大きな電力が要ります。容量が足りていても、定格出力が足りないと動きません。
- 医療機器は機種による差が大きく、この数値では判断できません。必ず取扱説明書と主治医の指示に従ってください。
出たWhを1,000で割るとkWhです。昼に太陽光で充電できる前提なら、夜から翌朝までの分が蓄電池の担当になります。この夜間分を目安に容量を選ぶと、必要以上に大きな機種を避けられます。
見積りを見るときの3点
- パワコンの扱い。残す・替えるのどちらで見積もられているか、その場合の追加費用がいくらかを見ます。
- 既設の太陽光との相性。既設のパワコンと組み合わせられる蓄電池かどうかを、施工会社に型番を伝えて確認します。
- 保証。太陽光の既存保証が、蓄電池の工事で影響を受けないかも聞いておきます。
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よくある質問
- 太陽光に蓄電池を後付けする費用はいくらですか
- 既存の太陽光発電に蓄電池を後付けする場合の費用は、70万〜170万円程度が目安として紹介されています。経済産業省の資料では2023年時点の単価が工事費込みで17万〜22万円/kWhとされ、10kWhなら約170万〜220万円になります(当サイトの計算)。
- 後付けは単機能型とハイブリッド型のどちらがよいですか
- 設置から10年未満でパワコンが新しい場合は、今のパワコンを残して蓄電池用のパワコンを足す単機能型が向くとされています。設置から10〜15年がたち、パワコンの交換時期が近い場合は、1台で兼ねるハイブリッド型への切り替えが検討対象になります。
- 蓄電池を後付けすると、停電時に何が変わりますか
- 蓄電池がない太陽光だけの自立運転は、最大1,500W(15A×100V)で、日が沈むと止まります。蓄電池を足すと、昼に発電した分を夜に使えるようになります。使える家電の範囲は全負荷型か特定負荷型かで変わります。
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出典
- 資源エネルギー庁「住宅用太陽光発電設備のFIT買取期間終了に向けた対応」(meti.go.jp/shingikai/enecho/denryoku_gas/saisei_kano/pdf/008_03_00.pdf)、同「どうする?ソーラー」(enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saiene/solar-2019after/)にもとづくWeb検索結果(2026年10月1日確認。2009年開始の余剰電力買取制度の対象が2019年から順次10年の買取期間を終える点、自家消費の選択肢として蓄電池が挙げられている点)
- 経済産業省「蓄電池・電源産業戦略」関連資料(2023年時点の家庭用蓄電システムの単価17万〜22万円/kWh、工事費込み)にもとづくWeb検索結果(同日確認)
- ソーラーパートナーズ、京セラ、タイナビ、東京ガス ほか各社の解説記事(後付けの費用の目安70万〜170万円、工事費10万〜30万円、パワコンの単機能型20万〜40万円・ハイブリッド型30万〜60万円、パワコン交換30万〜40万円、事前変更届出、自立運転1,500W)にもとづくWeb検索結果(同日確認)
- 本記事の作成時はネットワーク制限によりWebFetchで公式ページへ直接アクセスできなかったため、Web検索結果で裏付けが取れた数字だけを掲載しています。補助金・届出の条件と時期は、各自治体・施工会社の公式情報で確認してください。
- 早見表・結論カードは当サイトの計算(概算)です。詳しくは根拠ページ
最終更新:2026年10月1日