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水害・避難

玄関ドアは水深何cmで開かなくなる?水圧を幅80cmで計算した早見表

更新 2026年10月11日

ドアが水圧で開かなくなる水深

外開きドア

26cm

国土交通省資料の目安

内開きドア

47cm

同上

水深30cmの必要な力

約18kgf

幅80cmのドア。当サイトの概算

26cm・47cmは国土交通省の地下空間浸水対策の資料の数値です。必要な力は当サイトが水圧の式から出した概算で、ドアの重さや錠の抵抗は含みません。

ドアの外に水がたまると、外開きのドアは水深26cm、内開きのドアは水深47cmで開かなくなるというのが国土交通省の資料の目安です。 水深30cmは、ハザードマップで「0.5m未満」と表される浸水の中に収まる深さです。 玄関を開けてから外の水深を確かめる順番では間に合わないことがあります。

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水深10〜60cmで、ドアに必要な力は何kgfか

水が一方の側にだけある場合、ドアが受ける力は「水深の2乗×ドアの幅」に比例します。 水深が2倍になると力は4倍になるため、30cmから60cmに増えただけで、必要な力は18kgfから72kgfへ跳ね上がります。

水深ドア全体が受ける力(幅80cm)取っ手で開けるのに必要な力目安
10cm約4kgf約2kgf開く
20cm約16kgf約8kgf開くが、外開きは重い
30cm約36kgf約18kgf外開きは開かなくなる深さ(目安26cm)
40cm約64kgf約32kgf京都大学の実物大ドア実験で避難困難とされた深さ
50cm約100kgf約50kgf内開きも開かなくなる(目安47cm)
60cm約144kgf約72kgf力は約72kgfに増える

当サイトの計算(概算)です。水の密度1,000kg/m³、ドア幅0.8m、片側だけに水がある条件で、全体の力=500×水深(m)²×幅(m) kgf とし、取っ手の位置で必要な力は全体の約半分としました。ドアの重さ、錠、パッキンの抵抗は含みません。実際のドアは建具によって変わります。

外開きと内開きで、26cmと47cmに差がつく理由

国土交通省の資料は、ドアの向きで開かなくなる水深が約2倍違うと示しています(外開き26cm、内開き47cm)。 表の力は向きを区別しない概算で、どちらの向きでも水深が深いほど急に重くなる点は共通です。 自宅の玄関がどちらに開くかを、ドアを開ける向きで確認しておきます。

この数字を使って、玄関から出る限界を決めるときに見る点は4つ

  1. 玄関のドアの向き。外開きなら26cm、内開きなら47cmが目安です。
  2. ドアの幅。幅が広いほど力が増えます。幅90cmなら表の値が約1.1倍になります。
  3. ハザードマップの浸水深。0.5m以上の想定なら、外開きの玄関は開かなくなる前に出る前提になります。
  4. 家族の力。子どもや高齢の家族は、表の18kgf(水深30cm)でも開けられない場合があります。

自宅の浸水深と階数を確認する

想定の浸水深が1mなら、水深が26cmに達した時点で外開きの玄関は使えなくなります。 下の計算で、浸水深と階数から、2階以上に上がれば足りるかを確認できます。


この条件だと

1階が床上浸水

上の階へ避難すれば水に届きません(2階以上へ)

停電でエレベーターと水道が止まり、外に出られない日が続く前提で備えてください。

上の階へ上げるもの

  • 冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなど1階の家電
  • 通帳・印鑑・保険証券・パスポートなどの書類
  • 思い出の品(写真・アルバム)。濡れると復元できません

動かせないので、事前に手を打つもの

  • エアコン室外機・給湯器(据付なので事前の嵩上げか、業者への相談)
  • 分電盤・コンセント(浸かると復旧に電気工事が要ります)

車

水深30cmでマフラーが浸かってエンジンが止まり、ドアも開きにくくなります。動かすなら雨が強まる前です。

計算の根拠
  • 想定浸水深は国土交通省「ハザードマップポータルサイト」の凡例に合わせています。自宅の値はお住まいの自治体のマップで確認してください。
  • 1層あたりの高さは3mとして計算しています。実際の建物で変わります。
  • 垂直避難の可否は、想定浸水深に安全余裕1mを足した高さが居室の床を超えるかで判定しています。
  • 車の数値(30cmでエンジン停止、50cmで浮き始める)は一般的な乗用車の目安です。
  • このツールは避難の判断そのものを代わりに行うものではありません。自治体の避難情報と現場の状況が最優先です。

ドアが開かなくなったときの考え方

ドアの外から水が入れば、内外の水位が近づいて、ドアが開く力は小さくなります。 ただし、そこまで待つ間に外の水位が上がり続けることもあります。 無理に押し続けず、2階以上へ上がる、窓から出るなど別の経路を考えます。 玄関から出るなら、水深が20cmの時点が一つの目安です。

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よくある質問

玄関ドアは水深何cmから開かなくなりますか
国土交通省の地下空間の浸水対策の資料では、ドアが開かなくなる水深の目安を外開き扉で26cm、内開き扉で47cmとしています。健常者を想定した数値で、体に障害のある人は別に考える必要があるとされています。一般向けには、ドアの外に30cm水がたまると開かなくなるという目安が示されています。
水深30cmでドアを開けるにはどのくらいの力が要りますか
幅80cmのドアで、ドアに水が当たる面の圧力を合計すると約36kgfです。取っ手の位置で必要な力はその約半分の18kgf前後になります。ドアの重さや錠の抵抗は含まない当サイトの概算です。
ドアが開かないときはどうすればよいですか
水が入ってドアの内外の水位が近づけば、開くようになります。無理に押し続けず、窓や2階以上の高い階など別の経路を考えます。そもそも水深が20〜30cmに達する前に、玄関から出るかどうかを決めておくのが前提です。

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出典

最終更新:2026年10月11日