津波・避難
津波の想定浸水深は何階まで上がれば安全?浸水深別の避難階の早見表
更新 2026年10月12日
想定浸水深が6mの場所の避難階
浸水深に相当する階
2階
6m÷3m/階
国交省の安全側の目安
+2階
相当階に2を加える
避難する階
4階以上
当サイトの計算(概算)。1階分を3mと仮定。実際の階高は建物ごとに確認
津波の避難ビルを階数で考えるとき、国土交通省住宅局の技術的助言(平成23年)は、避難スペースを想定浸水深に相当する階に2を加えた階に設ければ安全側と考えられるとしています。 1階分を3mと置くと、浸水深6mは2階に相当し、避難する階は4階以上です。浸水深3mでも3階になり、2階建ての家では届きません。 自宅や職場の想定浸水深をハザードマップで読み、下の早見表に当てはめてください。
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想定浸水深別の避難階の早見表(1階分3m)
| 想定浸水深 | 相当する階 | 避難する階(+2) | 2階建ての自宅 |
|---|---|---|---|
| 0.5m | 1階 | 3階以上 | 届かない |
| 3m | 1階 | 3階以上 | 届かない |
| 5m | 2階 | 4階以上 | 届かない |
| 6m | 2階 | 4階以上 | 届かない |
| 8m | 3階 | 5階以上 | 届かない |
| 10m | 4階 | 6階以上 | 届かない |
| 15m | 5階 | 7階以上 | 届かない |
| 20m | 7階 | 9階以上 | 届かない |
当サイトの計算(概算)です。「相当する階」は浸水深÷3mを切り上げた階数、避難する階はそれに2を足しています。1階分3mは当サイトの仮定で、国土交通省の資料には「個々の階の高さなどを踏まえて個別に検討する」とあります。
浸水深と基準水位は別の数字
ハザードマップの浸水深は、地盤面から水面までの深さです。 津波避難ビルの要件に出てくる基準水位は、この浸水深に、津波が建物にぶつかったときのせり上がりの高さを加えた水位です(静岡県の資料の説明)。 鹿児島県の解説では、基準水位は地盤面からの水深で測るとされています。避難する階の高さは、この基準水位以上にあることが構造要件です。 つまり浸水深の数字ちょうどの高さでは足りず、上乗せが前提になっています。
自治体の基準は、浸水深に上乗せして階数も決めている
浜松市の津波避難計画では、静岡県の想定浸水深に4mを加えた高さ以上を目安とし、建物は3階以上などの基準を設けています。 たとえば浸水深が6mなら、6m+4mで10m以上の高さです。1階分3mで読むと、3階の床は約6m、4階の床は約9m、5階の床は約12mの位置にあり、10m以上を確保する階は5階前後になります。 当サイトの早見表の4階以上よりも、浜松市の基準のほうが高く見ています。自治体ごとに基準の取り方が違うため、住んでいる市町村の津波避難ビルの指定条件を先に見てください。
- 想定浸水深。自治体の津波ハザードマップで、自宅・職場・学校それぞれの色と数字を読みます。
- 建物の階数と階高。マンションなら共用部の階段の位置と、各階の床の高さを管理会社に聞きます。
- 指定の有無。津波避難ビルや津波避難タワーに指定されている建物かどうかを、マップで確認します。
- そこまでの道のり。歩いて間に合うかは、到達時間から距離を出す避難可能距離の早見表で確かめます。
2階建ての自宅は、浸水深0.5mでも早見表に届かない
早見表の最小の行でも、避難する階は3階以上です。浸水深が1m未満でも、この目安に当てはめると2階建ての自宅は届きません。 浸水深に2階分を足す考え方なので、浅い浸水深でも避難する階は3階になります。 浸水深が浅い地域では、自宅2階が最終手段になる場合もありますが、まず3階以上の建物か高台を探し、自宅の2階は距離が間に合わないときの選択肢と考えます。 洪水の浸水と数字の読み方が違う点は、浸水3mの階数の記事で、垂直避難の限界は垂直避難の記事でまとめています。
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よくある質問
- 津波の想定浸水深が5mのとき、何階に逃げればよいですか
- 国土交通省の技術的助言は、避難スペースを想定浸水深に相当する階の2階上に設ければ安全側としています。1階分を3mと置くと5mは2階に相当するので、その2階上の4階以上が目安です。階の高さは建物で違うため、実際の建物で確認が要ります。
- 浸水深と基準水位はどう違いますか
- 浸水深は津波浸水想定で示される地盤面からの水の深さです。基準水位は、これに津波が建物にぶつかったときのせり上がり高さを加えた水位で、津波避難ビルの避難する階の高さはこの水位以上が条件になります。
- 自宅が2階建てで浸水深が3m以上の場合はどうしますか
- 浸水深3mでも早見表の避難階は3階なので、2階建ての自宅は目安に届きません。自宅の上の階に頼らず、近くの津波避難ビルや高台を自治体のハザードマップで探し、歩いて間に合うかを到達時間から計算してください。
関連する記事
出典
- 国土交通省住宅局「津波に対し構造耐力上安全な建築物の設計法等に係る追加的知見について(技術的助言)」(平成23年11月17日)の関連資料。「想定浸水深に相当する階に2を加えた階」の記載。原本の本文は取得できず、検索結果の引用で確認しました
- 鹿児島県の資料(基準水位は地盤面からの水深で測る)
- 浜松市「津波避難計画」(想定浸水深に4mを加えた高さ、3階以上などの基準)
- 早見表は当サイトの計算です。1階分3mは当サイトの仮定です。詳しくは根拠ページ
最終更新:2026年10月12日